是枝稔彦
日本神経医療工学院の認定講師として東京御茶ノ水第2土曜日に講義を行っている。
シナプス療法®とは
自然には修復できなくなった肌の再生や神経の修復など、レーザー治療、検査・開発を専門としており、顔面神経麻痺、対麻痺、四肢麻痺などの麻痺治療に対し、手技のみで行なえるシナプス療法(神経治療法)によって、痛みや障害で苦しむ人をひとりでも多く救えるように手技を開発しました。
また、薬物療法、理学療法、運動療法、心理療法、放射線療法以外の治療における選択肢のひとつとして、今後も治療に関わるすべての専門家の方々と議論を重ねながら、「医療×工学」のシナプス療法を最新医療とし、更なる治療法と予防法の開発に取り組んでいきます。
そして、日本国内のみならず医療、が行き渡らない途上国や地域での、体の痛み・心の痛みで悩む人を無くすために、基礎研究から臨床への橋渡しとなり世界の健康へ貢献していきます。
新しい文化の形成
家族がもし怪我をしたとき、不調を訴えたときに、家族が家族をみるということが近い将来できるようになるのではと考えています。寝たきりになってしまったら、寝たきりの方を病院に連れて行くというのもなかなか難しくて、出張して欲しいという声をよく聞くのですが、家族が看れるのであれば、元気な方が習得して自分の力で歩けるようになるまでシナプス療法を継続する。そうなれば、家から出られないという方も自宅で施術を受けることができます。幾つになっても自分の足で歩いて、健康でいられる。そうした社会を家族総出で作って行くことが可能になるので、医療現場の状況を考えますと、病院にだけ頼りきるという時代ではなくて、家族、地域といったコミュニティで看護するという文化が生まれるのではないかと考えています。
役立つ症例
一般的に直しにくかったもので言いますと、顔面神経麻痺といって、顔の筋肉が固まってしまって笑顔が作れなくる症状、あとは腕が麻痺してしまって動くなくなる、などの痺れ、麻痺といったところが、初めに学会で発表させてもらった大きな特徴になります。麻痺の治療方法というのは、これをすれば直るというのがなかなかなかったんですが、シナプス療法を使用することで、9割以上の改善傾向が見られたというのが他の治療との大きな違いになります。
期待される分野
現時点ではまだ少ない症例ですが、出てきているものがあります。半身不随になられた方は、半年以上経過してしまうと、これ以上、治療方法が現時点ではなかなかないのですが、半年、1年経過した方でも、また回復に向かわせることができる。まだ、2〜3件の症例ですが出てきています。なので、この技術がさらに確立していくと、半身不随、全身不随の方が、もう一度、自分の意志で動くことができる可能性があります。さらに、自律神経機能を高めることができるということは、認知症の予防にも繋がってきますので、少子高齢化というのは世界的な問題になっています。こちらに対してアプローチすることができる新たな技術として期待されています。
シナプス療法®とは
①神経医科学研究所理事長の小城絢一朗博士によって開発された新しい神経治療法です。
②症状は神経伝達異常であると発見
③神経伝達異常を直接的に改善する手技療法
④自己治癒力を押し上げる
⑤初学者でも簡単に習得可能
①侵害受容器による刺激がγ運動神経の興奮性を引き起こす
②γ運動神経が筋紡錘を刺激する
③Ⅰa繊維がα運動神経の興奮性を、Ⅱ繊維がα運動繊維とγ運動繊維の興奮性を引き起こす。
④α運動繊維が錘外筋繊維を収縮させる
⑤筋内筋に存在する侵害受容器がさらにγ運動繊維の興奮性を引き出す。
侵害受容器による刺激の影響が
神経伝達異常となり機能的な変化を引き起こす
不定愁訴を引き起こす
自律神経や痛みや痺れなどの感覚神経、
動きにくさを引き起こす運動神経の伝達異常こそが
根本的な問題である
病院やクリニック、鍼灸整骨院、整体等で治らない体の痛みや痺れ
「神経が正常に機能していないことが原因」
神経伝達異常によりこれらの症状が引き起こされている。
症状の例
自律神経系:
冷え・不眠症・頭痛・便秘・生理不順
感覚・運動神経系:
顔面神経麻痺・斜視・肩関節周囲炎(五十肩)・腱板断裂・変形性関節症・腰痛など